日本の世界遺産を旅する

燈台下暗しというか日本の世界遺産については、
名前は知るもののなかなか訪れる機会がないのではないでしょうか。

日本に世界遺産は現在13ヶ所が登録されており、
今後5~10年以内の登録を目指し、「古都鎌倉の寺院・神社」「彦根城」
「平泉の文化遺産」「石見銀山遺跡」の4つの遺産が
日本の暫定リストに記載されています。
ここでは、日本国内の世界遺産をいくつかご紹介したいと思います。

◆原爆ドーム(広島の平和記念碑)
原爆ドームは、第二次世界大戦中にユダヤ人が大量に虐殺されたポーランドの
アウシュビッツ収容所と同じく「戦争の負の遺産」として登録されています。

原爆ドームは、1945年(昭和20年)8月6日午前8時15分、人類が最初に
原爆の洗礼を受けた街、広島市に投下された原子爆弾によって破壊された
広島県産業奨励館の残骸です。

当初世界遺産に登録することについては
アメリカ・中国に反対されましたが、「歴史の生き証人」としての価値が評価され、
1996年、ユネスコ世界遺産に登録されました。

◆屋久島 
鹿児島県南部に位置する「屋久島」は、樹齢7000年余の縄文杉をはじめ、
千古の屋久杉原生林におおわれ、島の中央には九州最高峰の宮之浦岳がそびえ
島全体はコバルトブルーの海・ハイビスカスなどが咲き乱れ、
温泉が湯煙を上げるまさに地上の楽園です。

世界遺産に登録されているのは西部の海岸線から中央の山岳部にかけての
島の面積の約20%にあたり、1993年にユネスコ世界遺産に登録されました。

◆法隆寺地域の仏教建造物
奈良県生駒郡斑鳩町にある法隆寺地域の建造物は
現存する木造建築物としては世界最古の法隆寺と現存する最古の
三重塔のある法起寺の2件が世界遺産に登録されています。

法隆寺は聖徳太子ゆかりの斑鳩の象徴ともいえる寺で、
寺域内には飛鳥時代の金堂や五重塔をはじめ、世界最古の木造建築が建ち並び、
国宝、重要文化財に指定された建物も数多くあります。

◆知床
知床半島は、海底火山の活動で海の中から山脈が隆起してできた半島で
流氷が接岸する世界最南端の地です。陸と海との生態系が絶妙なバランスを
保ちながら保存されています。

知床の魅力はその素晴らしい景観。知床八景とも数えられる滝、湖、
山々などの雄大な自然は圧巻です。
2005年に国内3つ目の自然遺産としてユネスコ世界遺産に登録されました。

◆白川郷・五箇山の合掌造り集落
岐阜県と富山県にまたがる「白川郷・五箇山の合掌造り集落」は
厳しい山間部の豪雪に耐え養蚕に利用するために工夫され
釘やカスガイなどの金具を全く使用しない独特な特徴をもつ建築物です。

茅葺きの古い合掌集落が時間を忘れたように静かに佇んでいます。
昔の日本の風景をそのまま残し、1995年にユネスコ世界遺産に登録されました。

13ある世界遺産を完全制覇なんていうのも楽しそうですね!

  • 2015 10.01
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